アート作品と一体になれる!「元気炉」とは?
いざ元気炉の会場へ!
アートなのか?サウナなのか?あまりアートにはなじみのない私ですが、ワクワクしながら会場に到着。車で降りた先で受付をすると、親切なスタッフさんが出迎えてくれました。
更衣室に向かう道すがら、プレハブのような場所にあるトイレや、コーヒーを飲んだりくつろいだりできるカフェスペースに案内してもらいました。
なんと、会場がある大谷は高級石材が取れることで有名だそう。昔から石をみんなが掘って切り出してきたので、巨大な地下空間が沢山ある地域なんですって。
巨大地下空間と元気炉の壮大なエネルギーに圧倒
更衣室に向かっていくと、目の前に高さ10m弱の巨木のような作品が現れます。

いざ、体験へ!の前に、「元気炉とはなんぞや?」を教えて頂きました!
スタッフさん:アーティストの栗林さんは、これまでの様々な経験からインスピレーションを得て、この作品を作りました。例えば、福島の原発事故以来、現地に10年以上通いました。外部からのネガティブな情報とは違い、現場では逆に、栗林さん自身がその土地の人々に元気にしてもらっていたことに気づいたそうです。
そこで、人が「元気」になっていくときに出るエネルギーの凄さを身をもって感じ、そのインスピレーションからこの作品(元気炉)ができあがったのだとか。鑑賞するみなさんが作品の中に入りこみ、作品の一部となり、サウナと同じような体験で心身ともに元気になれることが特徴です。

私:なるほど。この作品から、言葉には言い表せないエネルギーを感じるのはそういうところからきてるのかもしれませんね。
スタッフさん:また、栗林さんの言葉ですごく印象的なものがあります。
「おれが彼(元気炉)を作ったんじゃない。彼(元気炉)がおれを利用して生まれてきたんだ。実は、おれはイヤイヤ作らされたんだよね。でも彼が生まれたいっていうからしょうがない。だから生まれた後、彼(元気炉)が廃れるのかみんなに大切にされるのか、それも彼次第。おれは干渉しないし、作った後どうなっていくのかも含めて楽しんでる。」
と。本当におもしろい方ですよね。
私:すごい!今の話を聞いて、一気に元気炉が単なる作品ではなく「生き物」に見えてきました。そして栗林さんに会ってみたくてたまらなくなってしまいました。

アーティスト・栗林隆さん
体の中と外から薬草茶を循環させ「元気」になる
大きな窯でつくる薬草スチームが元気炉のエネルギーの源
アート作品の感性に触れた後は、更衣室に向かいました。こしまきやムームーも借りられるとのこと。ドライヤーもあるので、体験後も安心。

地下空間にたたずむ更衣室
着替えると、元気炉の窯の前に到着。蒸気を発生させる窯になっていて、ここに地域でとれた薬草を入れて煮出し、薬草のお茶が出来上がっているのだそうです。
元気炉の中では呼吸することをとても大切にされています。元気になるスチームを体内にも取り込み、たくさん肌を露出して全身で浴びることが重要なんだとか。

薬草は、びわの葉・いちじくの葉・くまざさの葉・せいたかあわだち草などをアクセントに、ハーブ系のローズマリーやレモングラス、ローリエなどを混ぜていると教えて頂きました。
私はあまり薬草には詳しくないのですが、香りにアクセントが効いていて嗅覚も使って五感で楽しむことができます。
そしていよいよ、元気炉の体験スタートです!
元気炉内部についに潜入!

元気炉の階段の下でスリッパを脱ぎ、階段を上ったところで蓋を開けて中に。入ってみると、「スチームで周りがなにも見えない!!」それだけ蒸気が充満していました。

そして、、、言葉では表現できないほど豊潤で、大地のエネルギーを感じる「香り」が全身を包み込み、360度ガラス張りになっているため、差し込む光と蒸気でえも言われぬ美しい空間。「なんて幻想的なんだ!!!」

中にいた他の体験者の方とお喋りすることもできました。耳を澄まして自然の音を聞く楽しみ方も。
椅子の上に立って温度の高い部分を味わったり。
少し休憩したければ温度が低めな床付近に寝転がったり。

元気炉を通して、初めての人同士でもその場で自然とコミュニケーションが生まれていく。こういった交流もアートの一部なんだと思うと、とても魅力的でした。そして、元気炉の中ではなぜか深く熱い話がとまらない。蒸気でお互いの顔が見えないのも理由の一つかもしれません。
元気炉は、人と人とを深くつなげる装置でもあると感じました。これも元気になってしまう要因の一つなのでは?

参加者それぞれが好きなようにアートを満喫でき、薬草パワーを存分に浴びたところで水風呂に移動です。
果てしなく続く空間を眺めながら

水風呂は小さな五右衛門風呂のような鉄製のもので、目線の先は果てしなくひろがっている地下の空洞。これを人間が手で掘ったというからびっくりです。人間の巣ともいえるような。
ーこんな場所見たことがない!
そして、水は地下水だけあってキンキンに冷えています。

水風呂から出ると、外気浴を楽しみながら薬草茶を堪能。元気炉では、薬草茶を飲んで、呼吸でも取り込んで、全身で浴びて、汗をかいて、、、体の中をグルグル循環。これが元気になる秘訣なのかもしれません。
そんな流れで、「中に入る~水風呂~外気浴でハーブ茶を飲む」を3セット繰り返しました。
回を増すごとにお茶も体の中を循環し、どんどん体の調子が良くなって、まさに「体の芯から元気が湧いてくる」あたらしい感覚。

五感が研ぎ澄まされる元気炉体験
体験を終え、着替えた後は最初に案内してもらったカフェテリアに向かいました。地下から出た瞬間、とても世界が明るく感じ、風の音もいつもより大きく聞こえ、舌や匂いも敏感に。
なんだか、元気炉に入った後は五感全てが研ぎ澄まされているような感覚になりました。なんと素晴らしい体験なんだ、、、。
明日から頑張れるエネルギーが、自分自身の中にチャージされる体験でした!

元気炉では、くつろぐ「人」もアートの一部です。
終わりに
いかがでしたか?
行く前は「アートサウナってなんだろう?」と思っていましたが、体験するうちにその空間やそこで起きる出来事の全てがアートなんだなと。
ちょっと変わったサウナを体感しに来た人がアートに触れたり、アート鑑賞に来た人がサウナに興味を持ったり。
入り口が違っても、大切な人や仲間と語り合えるパワーみなぎる空間だと思います!
最近何か元気がないなと感じている皆さん、一味違うサウナ体験をしてみたい皆さん、是非元気炉で作品に溶け込む圧巻の体験を味わってみませんか?
今回体験したのは期間限定の元気炉企画展でした。
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